放射能の汚染の除去の事が書いてあると、食い入るように読むのですが、結局、除去といっても、放射性物質を隔離して、人間の体内に入ることを防ぎ、内部被爆を起こさないようにするための対策のようです。決して放射性物質それ自身が分解され、自然界から今すぐなくなることではない。。。
だから、対策は
・汚染された土や、作物を除去して、どこかに隔離する。
・汚染された土の中に放射制物質を吸着する作用のある、バーキュライトなどの土壌改良剤をいれ、分散と浸透を防いたうえで、土を除去してどこかに隔離する。
・ナタネなどの作物に吸収させて、それを収穫し放射制物質を集めて隔離する。
などのように、「隔離」という言葉が最後はつきます。
つまり、除去とは「福島原発がバラまいてしまった放射性物質をどれだけ回収でき、隔離するか」という事につきるようだと、あらためてつきつけられて、愕然としています。
これまで公害をおこし問題とされてきた水銀などの科学汚染物質と違って、それ自身の半減期以外に自然界がもつ浄化能力はないようです。
そんな物質が体内に入ってしまった場合は、被害を最小に押さえ、早く対外に出すために、
・体内に入ったものは、放射線が作ると言われるフリーラジカルの影響が少なくなるように、抗酸化の力のある食べ物を食べる。
・セシウムなどを固定する性質のある物で、腸から体内に吸収されないものを食べ、対外に排出させる。
などの方法が紹介されはじめています。
こんなコントロール不可能なものを生産し続ける原発エネルギーは必要なのでしょうか。
他の方法でエネルギーをつくる知恵を予算化してほしいと心から思います。
それから気になる事がもう一つ。人間の体内被爆を最小限にすることは緊急課題ですが、他の生き物の体内被爆はどうなんでしょう?