麦はドライアイスで保管

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先日、麦にドライアイスを入れました。
本来、穀物には虫がつくのが自然。だから、太平洋を船便で何ヶ月もかかって運ばれる穀物などは普通、燻蒸処理がされています。

百草園ではどうしているかって言うと、もちろん薬はつかいません。そこで登場するのがドライアイス。
たくさんのポリタンクを用意し、麦をほぼ満杯にいれ、最後にドライアイスをいれます。すると、ドライアイスはすぐに気化をはじめ、白い煙をだしながら炭酸ガスになって消えていきます。この炭酸ガスは空気より重いので、タンクの底にゆっくりと沈みながら、もとあった空気を追い出して入れ替わるのだそうです。だから、この段階ではタンクの口は閉めてはいけません。タンクの中が炭酸ガスで占められたはずの頃を見計らって、口を閉じます。

炭酸ガスの中では虫も生きていけないでしょう。それに、麦の劣化も抑えることができるという一石二鳥の方法なんですよ。

そんな風にして半年以上保管した麦を、粉にするためにポリタンクからとりだし、近くの水車小屋にもっていきます。

ちなみに、お米は昔ながらの籾保存です。
籾って知っていますよね。玄米を包む固い鞘(さや)です。これが一番虫にやられないし、味も維持できるようです。
消費者のみなさんに届けるたびに、百草園にある籾スリ機で籾スリをし、白米にするときは、さらに精米をし、届けています。
結構手がこんでいるでしょう!