台風の後いっきに気に涼しくなって、ようやく秋の兆しが感じられるようになってきました。
8月末から9月にかけては端境期の単調な野菜セットが続いていたので、季節が変わって新しい品目が出てくるのが待ち遠しくてなりません。今週は初めて里芋の早堀りと大根の間引き菜が入りました。まだかな、まだかなと試し堀りを重ねてきたのですが、ようや堀取り機をいれてもいいような大きさになってきました。一列掘ってみるとさつまいもも里芋も生育はよさそうです。一安心。
枝豆も来週くらいから出てきそうです。少しづつ、セットの野菜の顔ぶれも変わって秋バージョンになっていきます。
一方で、この季節は秋冬野菜の作付けのピークです。今年は人参にまき直しで苦労しましたが。朝晩の涼しさに助けられて3回目の播種でようやく出そろいました。そうこうしているうちに、苗床の苗ものも大きくなってきて、先週からは動力噴霧器で灌水しながらキャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ、レタスの植え付けに入ってます。これらはすぐにヨトウ虫対策で防虫ネットを張ります。昔はそうでもなかったのですが、温暖化のせいか近年はヨトウ虫の発生の勢いがものすごく、ここまでしとかないと、後で手に負えなくなることが多いのです。
苗ものと並行して、白菜、大根、小松菜、チンゲンサイ、熊本京菜、水菜、タアサイ、ほうれん草、かぶなど直まきの種も準備の出来た畑から次々に播いていっています。9月いっぱいにはひととうり終わる予定ですが、中にはまき直しの必要な物も出てくるはずです。まき直しは決断のタイミングが難しく、遅れると生育が間に合わなくなるので、生えそろうまでは少しも気が抜けません。何年やっても毎年違う要因の大変さが出てくるので、農業というのは本当に奥が深いです。