先日、年末恒例の餅つきをしました。
今年の研修生は20代なのですが、杵(きね)を知りませんでした。
モチをつくリズムや重心の移動など、私たちの世代にとっては臼を前にして杵を持つと自然と体が反応するものなのですが、そうではない世代が育っているようです。
若い世代に伝えなければならないことが、山のような気がして、すこし焦りました。
有機農業は、単に農薬を使わない、化学肥料を使わないということではありません。
豊穣な土を、自然の力をかりながらつくり、自然の多様性とどう共存して農業をおこなうのか、それが基本です。
杵すら知らなくなった世代にどこまで、それを伝えることができるのか、あと人生の残りを数えはじめた年代ですが、頑張ってやってみます。
1年間百草園の野菜におつきあいいただいて、本当にありがとうございました。
百草園の野菜を通じて、季節を感じ、土を感じていただけたでしょうか。
良い年をお迎えください。
百草園