「百姓百品の便り」に書いた「カエルの話」を、玉名の自然食クラブさんが紹介してくれました。カエルと農薬の関係。怖いです。
百草園の田んぼに発生したカブトエビの写真を添付しますね。水が濁っているので、はっきり見えませんが。
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我が家の前の田んぼ。田植えが終わって一週間たつのにカエルの声がしません。1枚の田んぼではりません。見渡す限りの何枚もの田んぼからカエルの声がしないのです。
5〜6年くらい前までは、水が張られてすぐにやかましいほどの鳴き声が聞こえていました、そしてしばらくすると、オタマジャクシから赤ちゃんになった小さなカエルがぴょんぴょん跳ね、道路を距てた我が家の玄関に押し寄せて来ていました。雨が降った翌日などは特にすごく、歩くのも足下を注意しないと踏むつぶしてしまうほど大勢の赤ちゃんの群れでした。戸を開けていると倉庫の中にもぴょんぴょんと入ってくるので、これを追い出すのも苦労したものです。
それがここ1〜2年前からめっきり減り、今年は1匹もきません。私は農薬のせいだとにらんでいます。ネオニコチノイド農薬です。
ネオニコチノイド農薬は名前のとおりたばこに含まれるんニコチンに似た成分をベースにする殺虫剤です。この殺虫剤は雨水などを通して植物に浸透し。歯を食べた害虫を殺してしまいます。その上、一度浸透させれば長期間効果が持続します。
この特性を利用し。稲作では田植え前の稲が入った育苗箱にネオニコ農薬を噴霧する方法もとられています。比較的新しいタイプのネオニコ農薬は育苗箱に噴霧すれば刈り入れまで殺虫効果が持続すると言われています。
このように何ヶ月ににもわたって効果を持続させることができるのは、ネオニコ農薬が自然界では分解されにくいという特質を持っているからです。しかも植物の中に浸透するので、他の農薬と違って洗っても落ちません。
田んぼのカエルがいなくなたのは、この農薬のせいだと思うのです。。百草園の間さんの田んぼで、カエルやカブトエビが健在なのは、農薬をつかわない有機農法だからです。
中略
最初にネオニコ農薬農薬が問題となったのは、世界規模で起こっているミツバチの大量死でした。(中略)
それ以上に深刻なのが、人体への影響です。EUではこの神経毒性と人間の発達障害の関連性を正式に発表し、児童の多動性障害や自閉症との関連を指摘しています。
(後略)