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百姓百品の便り
11月7日エネルギーの地産地消を考える
11月7日(土)に熊本県有機農業研究会の菜の花プロジェクト主催の「エネルギーの地産地消を考える」学習会にきませんか。
百草園はこの菜の花プロジェクトの提唱者でして、トラクターにBDFを使っています。(※BDFは廃食油から作られたバイオディーゼル燃料)
百草園は、持続可能な循環型農業を目指して、肥料の有畜複合農業(畑や田んぼの他に畜産を少しして、野菜の残さ等を家畜の餌とし、家畜の糞尿を発酵させて畑に返すという方法)をやっていますが、エネルギーも少しでもそこに近づけたいと、廃食油を集めて、BDFに変えてもらって使っています。今回の学習会は、熊有研がペレットストーブを入れたので、木質バイオマスのことを勉強しましょうと間が言い出して、学習会をすることになりました。
ピザや焼き芋が食べて、楽しく学びませんか?
11月7日 6時〜8時半 熊本県有機農業研究会事務所横「Organicぷらっと」
参加費 500円
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消費者との芋掘り交流会
今日は九州産直クラブの福岡の消費者と、百草園の研修終了生の出荷組織「万菜村」とのの芋掘り交流会でした。天気もよくて、子ども達も楽しく芋掘りをしていました。
芋掘りの後は、バーベキュー交流会。
百草園の小麦粉や鶏肉を使ったダゴ汁、産直クラブが扱う走る豚や北海道の牛肉、ママトコキッチンのウインー等、美味しすぎる焼き肉を食べながら消費者とゆっくり交流しました。
こんな機会をつくってくれて、産直クラブに感謝です。
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台風の影響で秋作遅れています
我慢をして残しておいた品目を片付けるかどうか。
8月25日の台風で、ナス、きゅうり、にがうり、オクラ、ピーマン、あまなが、シシトウなどのなり物が、葉っぱを吹きちぎられたり、倒れたり、ぶつかりあって傷が入ったりと、散々な目に遭いました。その中で回復力のあったのはナスとオクラで、例年並とはいきませんが、9月の端境期で元々品目の少ないときに健闘してくれたと思います。
実はその後セットには登場することはなかったものの、ほかのものも畑に残っているのです。見切りを付けた人はさっさと片付けて、秋作の準備にはいったのですが、ピーマン、ジャンボししとう、あまなが、にがうりは我が家では残してみました。いずれも夏を乗り越えていい調子だったので、いきなり終わってすき込まれてしまっては、作物としても悔しいのでないかと思ったからです。10月に出せる機会があるくらいに回復するかもしれないと判断した物は残したのですが。。。。。
秋の作付け品目は目白押しなので、畑が見苦しいのも相まって、片付けたい誘惑に駆られます。でも、我慢して、とにかく一回でも日の目を見せてから処理しようと思ってます。とはいっても、ピーマン類は中々回復しません。あと1週間くらい様子をみて、片付けるか処理するか判断したいと思います。
秋の葉物が中々出てきませんが、これは台風後片付けのほうに手を取られてしまったので、作付けの時期が遅れてしまったこともあります。その他にも、温暖化が進むにつれ、害虫の発生時期も間延びしてくるようになって、早く播いた物は、虫にやられてしまう傾向にあります。そうすると、早く播いても播き直しになってしまうので、少しづつ後の方へ播種時期がずれてきていることもあります。
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台風が直撃しました
ここ10年くらい本格的な台風被害葉なかったのですが、今回は久々に直撃という形になりました。今回の台風は南風が強くて、立木が倒れたり、折れたりしているのが目立ちます。我が家の鶏舎の屋根はトタンが何枚か吹き飛び、ドアが飛んだ鶏舎もあります。でも。予想よりも軽微でした。そのかわり、鶏舎の防風林になっていた木が何本も倒れて鶏舎に車が入れない状況です。
苗床は吹き飛びましたが、苗は何とかぼろぼろになりながらも残ってます。
問題は畑の方で、こちらの方は深刻です。なす。きゅうり、ぴーまん、オクラなどのなりものは、ほぼ壊滅状態で、持ち直すのにどれくらいかかるかも見当がつきません。青物も吹きちぎられている物が多いので、何とも言えません。ともかく、今は周りのことで手一杯なので、明日以降、畑の状態をみてセットの内容を検討していきます。品目がどれくらいそろうか分かりませんが、少ない品目でもセット野菜の方は続けていこうと思いますので。よろしくお願いします。
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ミツバチのひとしずくから見たネオニコチノイド農薬と大量死
ミツバチが花粉や蜜を巣箱に運ぶのはよく知られていますが、水も口に含んで運ぶという話を聞きました。 春は貯めた蜜を水で薄め食べやすくする為に、夏は巣箱内に水を霧状にふりかけ、気化熱を利用して巣箱の熱を下げるためだそうです。だからミツバチの巣箱は、外気が40℃近くになっても36℃の標準温度で維持されるとか。
その水を、ミツバチは田んぼからも運んでいると聞いてびっくりです。稲の花粉も団子にして運んでいると聞いてさらにびっくり。稲の花はとても地味で、朝から昼の数時間しか咲かないので、知っている人も少ないでしょう。
私は農業を30年以上やっていますが、田んぼにミツバチが飛んできていることすら気がつきませんでした。
生物調査用の長—い網袋を田んぼで振ると、ウンカやトンボに混ざってミツバチが掴まるのだそうです。ミツバチの大量死と稲の関係
ミツバチとネオニコチドイド系農薬の事が騒がれていますが、日本では稲のカメムシの防除に使われるネオニコチノイド系農薬が影響していることが分かってきました。
2013年度に農林水産省に報告されたミツバチ被害事例を解析した結果、ミツバチの被害は水稲の開花期に多く、水田に飛来したミツバチがカメムシ防除に使用した殺虫剤を浴びたことが原因の可能性が高いことがわかりました。また、試験研究機関が行った現地調査では、水田周辺に設置した蜜蜂の巣箱からイネの花粉が収集され、蜜蜂が水稲の開花期に水田に飛来することが裏付けられています。そして、その場では死ななくても、汚染された花粉を巣箱に持ち返るため、その花粉を食べた蜂の大量死につながっていることが、死んだ蜂の解析から分かってきています。
巣箱の前に排出されたミツバチの死骸を採集して、(独)農研機構と(独)農業環境技術研究所が殺虫剤濃度を分析したところ、ネオニコチノイド系のクロチアニジン、ジノテフラン、フェニルピラゾール系のエチプロール、ピレスロイド系のエトフェンプロックス、有機リン系のフェントエートが検出されたという報告書があります。これらは、すべて斑点米カメムシの防除用に水田で散布されていた殺虫剤成分でした。ミツバチの日本での共存はお米作りとの共存
田んぼの水も運ぶのであれば、水もきれいにせねばです。
お米のカメムシの吸い後の黒い点が残ると、お米の等級が落ちます。ミツバチの大量死に影響があると分かっている農薬を使ってでも、見かけがきれいなお米が欲しいですか?
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今年もやってきたカブトエビ
今年も百草園の田んぼに、「生きた化石」と言われるカブトエビが発生しました!濁り水の中で見え隠れするカブトエビを見つけると「来てくれてありがとう〜」って声をかけたくなります。
カビトエビのいる田んぼは、写真のように水がいつも土色に濁っています。
雑食性で、水田の草の芽やプランクトンを食べるため土をかき混ぜ、水が濁るんだそうです。濁りで光が遮断され、雑草の発芽と生長が抑制されるので、カブトエビのいる田んぼではみごとに雑草は生えません。「田の草取り虫」なんです。写真は田植え4日後の写真です。まだ苗はきちんと立っていません。写真をよく見ると泥水の中で赤い点が2カ所見えます。これがカブトエビの小さいものです。たった数日で、これが一人前の灰色のカブトエビになります。
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放射能市民測定室・ベクQ より「東京の汚染」
福岡に市民の基金で作られた「放射能市民測定室・ベクQ」というのがあります。私も会員なので、会報が送ってくるのですが、そこに東京の放射能汚染についてのデータが載っていました。
東京都のデータから算出すると、福島原発事故後の4年間で東京都に降り注いだセシウム量は約3.9兆ベクレル。都民一人あたり292万ベクレルの被爆の計算になるとのこと。
原因は、福島からの飛来と周辺部で汚染された落ち葉や生活廃棄物の焼却による二次的汚染と推測されるようです。
Qベクでは、東京各地に土を採取し測定しているらしいのですが、除染の対象となる0.23マイクロシーベルト以上の場所がでているとのこと。例えば、東京ドーム1.34、成田空港0.45、デイズニランド0.42 上野公園0.35、浅草0.35 等等。東京都によれば、「放射生物質汚染対策特措法」の対象地外地域なので、公には除染しないそうです。
こんなことが起こっているのなら、市民で見守り続けないといけませんよね。
放射能市民測定室・九州 Qベク
〒813-0041福岡市東区水谷2−11-36
TEL 092-410-4516
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レースをまとったキノコ
百草園のすぐそばでレースをまとったキノコを発見。
これで2度目です。
優雅ですね。
絶滅危惧種らしいのですが、どうやって保護すればいいのでしょう。百草園のまわりには色々な自然が残っています。
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ミツバチの季節
今年も日本ミツバチがやってきて、百草園の自宅の壁に巣を作りました。
春ですね。
スズメバチも動き始めていますので、日曜日にトラップをつるしたら、もう3匹もかかっています。
毎日、ミツバチの出入りする家の壁と、トラップを見るのが楽しみです。トラップのペットボトルは、毎年同じ物を使い回しますので汚れていますが、しっかりと働いてくれます。
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小麦粉と百草園の麺
百草園では小麦を栽培し、それを使って麺を作ってもらっています。製品化をお願いしているのは黒沢製麺。
黒沢製麺のお便りに書かれた小麦の話が面白かったので、抜粋して紹介します。*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
小麦は胚乳の部分を粉にしたものが小麦粉。胚乳の主な成分はでんぷん、タンパク質、水分ですが。粒の中心部と周辺に近いところでは、その成分にかなりの差があります。ロール製粉機は、表面に細かい溝の入った2つのローラーがついていて、互いに向かい合うように回転しています。その間を小麦が通り抜けていく時に砕かれる仕組みです。最初は大きく全体がつぶれて砕かれます。このロールを何度も通る事で、中心部の白くて柔らかい部分から細かくなって絹のふるいを通り、粉になります。
大きな製粉工場では働きの異なるロール機が何台も並び、何十段ものふるいで選別され、1粒の小麦が40種類以上の粉に分けられ、最後は用途ごとに何通りにブレンドされます。
一般に小麦粉はいかに表皮(ふすま)を入れないかがポイントとなるようです。粒の中心の粉は等級が高く、表皮に近い周辺部の粉ほど等級が下がります。一物全体ではない小麦粉
だから高級な小麦粉ほど、等級の低いと言われる周辺部の粉が少ないかもしれないですね。
黒沢製麺のような、昔から村にあった製粉やさんには、そんな機械はありません。だから、荒いふすまを取り除いただけの小麦丸ごと小麦粉になります。
そんな当たり前に思っていたことが、現代の製粉工場では違うという事を知ってビックリです。
有機農業の世界では「一物全体」という言葉がありますが、そうではない小麦粉が世の中では主流ということなんですね。
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