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百姓百品の便り
あけましておめでとうございます
今年はやっぱり暖冬です
明けましておめでとうございます。平成最後の年があけましたが、その先の時代はどっちの方向へ転ぶのでしょう。期待と不安の入り交じる年頭です。
ところで、松の内に早々とうちの梅は咲き始めました。本当に久しぶりの事です。12月が大変暖かかったので梅も勘違いしたのでしょう。早く咲いた年はのちの寒害で不作になると言いますが、今年の梅はどうなるのでしょう?一輪だけでも手折ってきて、せっかくの早咲きの風情を楽しむことにしましょうか。明日は、百草園と万菜村の皆があつまって、1品持ち寄りの新年会です。
毎年、すごいごちそうになるから、楽しみです。
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赤いビーツ入り餅も
28日は、百草園の餅つきでした。
日菜ちゃんのアイデアで、ビーツ入の赤い餅もつきました。
ビーツを一個、もち米と一緒に蒸してつくだけで、きれいな赤い色の餅になりました。今年ついた餅は
・赤いビーツ入り餅
・黒米の餅
・緑米の餅
・よもぎ餅
・白餅の4種です。
手作りの餡を私が作って、、黒米餅とヨモギ餅で餡餅も作りました。今年は、女性陣が杵つきにも大活躍。
すごい体力なです!!!今年一年、百草園と一緒に働いてくれて感謝です。
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高校生が視察研修できました
島根県より、百草園に農業高校の生徒さんが視察研修にきました。
1ヶ月程前に、熊本の農業高校の3年生が、ネットで百草園をさがしだし、自分で1週間の研修を申し込んできました。平飼いの養鶏が学びたいということでした。その時は高校生が自主的に有機農業の研修に来るということにビックリしたのですが、今回は、クラス全員が先生に連れられてきたのです。
何を感じて帰ったでしょうね。本当のことを言うと、有機農業を30数年やっていて、満足するということがありません。自然とつきあう農業は、満点の年なんてないですから。
自主研修にきた子が、送ってきた御礼の手紙には「自分の将来に自信がもてず、行き詰まりを感じていました・・・・中略・・・私も鶏を大事にできる人間でありたいと思いました」と書いてあって、むしろ私達の方が、これでも良いんだって、勇気と自信をもらいました。
来てくれてありがとう!
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「ゆうきフェスタ2018」に出展します
今年も農業公園カントリーパークで開催される「ゆうきフェスタ2018」に出展します。
百草園と、千草会、万菜村での出展です。
生産者と話すチャンスです。是非ブースに来て、野菜や加工品のこだわりを聞いてください。百草園の卵は、遺伝子組み換えではない餌を食べたニワトリさんの卵です。
色の黄味も、自然に近い薄い黄色。でも、色は薄くても味はこくがあります。食べ物は、チョボ焼きとニラチヂミをだしますよ。
小麦粉は百草園で栽培した強力粉。国産の小麦粉でさえ手にはいるのは難しいのに、自分たちが作った小麦粉を使ってみなさんに食事提供できるなんて、最高に幸せです。
油は、メンバーの福田亜矢子さんが栽培した菜種油を使います。ブースに遊びにきてください ( ´◡` )
ゆうきフェスタ
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芋掘り交流
今日は、産直クラブの消費者との芋掘り交流でした。
本当は、先週だったのですが、台風のため1週間延期となりました。
それで、人数は少なくなりましたが、お芋が好きで毎年来てくれている人もいて、やってよかったです。
この季節は稲刈り体験をやる所も多いのですが、百草園と万菜村は、芋掘り交流で頑張ります。
芋堀りの後は、産直クラブで扱っている走る豚や私達の野菜を使ってバーベキューで交流です。
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ブックレット 『東電刑事裁判で明らかになったこと 予見・回避可能だった原発事故はなぜ起きたか』
だれも刑事責任をとっていない福島原発。
私が支援を始めたころ、新聞記者の人に、「福島の被災者にはたくさんの賠償や補償が払われ、裁判をする必要があるのですか?」と聞かれました。
補償内容は知りませんが、「あれだけの人が亡くなったのに、誰も刑事責任をとっていないでしょう?」と返したら、あぜんとしていました。
証拠がなければ、難しい刑事訴訟。9月の裁判で、福島原発の事故は予見と回避ができたことの証拠が出始めました。そしてそれがブックレットになって販売されます。買って読んでみませんか?『東電刑事裁判で明らかになったこと 予見・回避可能だった原発事故はなぜ起きたか』
海渡雄一 編著
福島原発刑事訴訟支援団 福島原発告訴団 監修 彩流社
定価1000円+税<目次>
1.はじめに
2.双葉病院等の大量死は福島原発事故被害の象徴である -人間の尊厳が守られなかった過酷な避難による死
3.推本の長期評価に基づく津波対策は必要であった
4.津波計算はバックチェックの基準津波を策定するため
5.津波対策について東電内で何が行われていたのか
6.推本の長期評価に基づいて津波対策を取る方針は常務会でも承認されていた(山下和彦検察官調書の衝撃)
7.津波対策を遅らせることは許されるか
8.まともな対策が立てられていれば、事故の結果は避けられた
9.対策が出来なければ、原発は止めておくべきだった
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除草剤ラウンドアップに発がん性で320億の賠償金命令
アメリカのカリフォルニア州で、日本でも使われている除草剤「ラウンドアップ」を、30回、2年半以上にわたって使用していた高校の用務員が、癌を発症したのは除草剤が原因だとして、その製造会社モンサント社を訴えました。サンフランシスコ裁判所の陪審員は、モンサント社に2億9千万ドル(約320万億円)の賠償金を支払うべきという決定をくだしました。
このモンサント社のラウンドアップは、強い枯れ葉剤で、アメリカでは、このラウンドアップを使っても枯れないように遺伝子操作された種子とセットで販売されています。遺伝子組み換えのトウモロコシや大豆等です。
アメリカでは、この遺伝子組み換えされた種子のよる栽培が広がっていて、当然大量のラウンドアップが使われています。これまで、モンサント社は5000件以上の裁判をおこされているのですが、賠償責任がでたのは初めての評決となります
これまでの裁判と違っているのは、WHO(世界保険機構)が動物実験の段階で発がん性がある農薬に(カテゴリーA-2)分類しているのに、この結果を否定する証言をしていたマクマスター大学の毒物専門学者が、一度もランドアップの成分であるグリホサートの安全性を研究したことがなく、同社に謝礼をもらっていたことが発覚したからです。ハーバード大学の癌を専門とする腫瘍免疫学者も同社から10万ドル(1千万円)を受け取っています。
科学の真理を探究する学者として、恥ずかしくないのでしょうか?この情報を見つけ出した人かマスコミは分かりませんが、凄いですね。
福島原発も津波の危険性は予見されていてそれをやっておらず、その文書を隠していたのですが、それを発見したのは情報公開を求め続けた弁護団です。本当に、隠している情報を明らかにする、その努力に頭の下がる思いです。
ラウンドアップは日本ではホームセンターでも売られていて、何もしらない家庭菜園の人々も使っています。怖いです。
大量にラウンドアップを使った遺伝子組み換えのトウモロコシなども輸入されています。これも怖いですね
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農高生インターン
夏休みですね。農業高校から1週間インターンにきました。
高校からのインターン派遣ではなく、自分の意思で全国農業会議所に申し込んだみたいです。
卒業後は、平飼いの大規模養鶏農家で働くことが決まっているらしく、その前に、百草園でのインターンを自分で決めたと聞いて、嬉しいのですが、役に立つのか不安です。
百草園の平飼養鶏は、ヒナから飼っていて、餌もこだわっていますが、大規模平飼養鶏の農家に較べれば、施設も立派ではなく、失望するのではないかと思ってしまいます。でも、考えてみました。多分、大規模の平飼養鶏では学べない、手作りのこだわりを学ぶことが、いずれ自立してやるかもしれない養鶏に役立つはずだと。
自分で養鶏を始めるには、2つの方法があります。
一つは、はじめから借金をして大きく始めること。これは、リスクは大きいですが、やりがいのあるやり方でしょう。1万羽になると、鶏舎に相当なお金がかかります。億いくかもしれません。
二つ目は、私達のように費用をかけず、自分のサイズで始め、少しづつ大きくしていくこと。これがいいかどうかは分かりません。私達は有機農業の有畜複合農業の形を目指して、養鶏のサイズを決めてきましたので、畑の広さと養鶏の規模はリンクしています。生の青物を毎日やる労働力から、ニワトリの羽数を決めるのが、平飼養鶏の基本と言われて、その青物を有機農業の残りものでやれる数という考えでした。
1万羽のニワトリにやる生葉の量は毎日4000kの青葉が必要ですが、生の青葉では無理でしょうから、乾燥緑餌をやるか、それもやらないかでしょうね。どちらの方法でやるにせよ、自分の進みたい養鶏の理念やビジョンがないと、動物とのつきあいを楽しめない気がします。
インターンが、彼女の将来に役に立ってくれることを祈って、今日も司が一緒に仕事をしています。※全国農業会議所は農業インターンをすすめています。その目的は大きく2つあります。一つ目は就職先として農業という業界を知ってもらうこと、 二つ目は私たちが日頃食べている食料とその生産について関心を持ってもらうことです。 (全国農業会議所HPより)
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万菜村あぜ道交流会
7月21日、百草園の研修修了生などつくる出荷集団「万菜村」のあぜ道交流会がありました。年に数回やるのですが、今回は、田んぼの見学。研修を終了して1年目のやそぶさんからベテラン農家の境さんまで、田んぼはそれぞれの表情をしていました。あぜ道交流会は、自分の田畑を他に人にみてもらい、他の人の田畑も見るということで,ほんとに勉強になるのです。
今年は、ジャンボタニシと共生した除草のコツを、実際を見ながら勉強しました。
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今年もやってきたカビトエビ
田植えが終わるとすぐにカブトエビが湧いてきます。どこから来るのか不思議です。
三葉虫を彷彿とさせるその姿は生きた化石と言われていて可愛いです!彼らが泳ぐ田んぼは、雨もふらないのに、写真のようにいつも濁っているんですよ。彼らが動き回っている証拠です。だから初期の雑草を、すばらしいくらいに抑えてくれます。
カブトエビの寿命は1ヶ月ほどなんですって。約1日おきに20回も脱皮し、殻を脱ぎ捨てながら大きくなるんだそうです。大きくなると言っても、ゴミ粒がとても早いスピードで動いているなーという感じから、形が目に見え始めて、1センチくらいがピークかな。卵を産んで、一生を終えるようで、ピタッといなくなります。
その後は、ジャンボタニシの世界となります。ジャンボタニシは可愛くないので、ブログで生態を書いたことはないですが、とても働きもので、有機農業の稲作でもっとも大変だった夏の雑草とりをしなくて良くなったのは、この方達のおかげなんですね。感謝、感謝。
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