あけましておめでとうございます。
2022年は寅年。私達の五黄の寅の年です。
国は、昨年あっと驚く内容の「みどりの食糧システム戦略」を発表しました。
何が驚くかって、
・2050年までに有機農業の面積を全農地の25%に拡大する
・2040年までネノニコを含む殺虫剤農薬を0とし、新しい農薬を開発する
・2050年までに化学農薬使用量をリスク換算で50%削減とする
なんてことを言っているのです。
20年後か30年後の話しなので、「私達は生きていないかもしれない」なんて思わないで、この目的の達成のプロセスに参加できることを喜ばないといけないですよね。
ただ、すこし疑問符が?
この「みどりの食糧システム戦略」の数字は、EUが10年後を目標として発表した「農場から食卓へ戦略」に似すぎていて、本当に国内の農業と環境問題からでてきた数字なの?って思ってしまいます。
EUが10年後を目標にすごい数字をだしてきたので、それが国際基準になるかもしれない、そうなったら日本の遅れた環境政策で作られた農産物の輸出はやばいかもっていうのが、「みどりの戦略」のあのあっと驚く目標数値の根拠と、ちまたで言われています。
でもどう考えても、10年後の実現は難しいので、20年後、30年後という先送りの目標を設定したのでは、ということです。
国際情勢は難しいです。
確かに、オーガニックはヨーロッパのIFOAMで国際基準がつくられましたものね。
EUは、環境と農業の国際基準をつくる力があるのかしれません。
だから今年は、この「みどりの食糧システム戦略」とは何なのか、じっくりと勉強をしながら、私達は自分達のやってきた持続可能な有畜複合循環農業をさらにブラッシュアアップしていきます。
今年も百草園をよろしくお願いいたします。