あけましておめでとうございます。
新年早々、ゲノム編集のことなんか書きたくなかったのですが、種苗法という法律が昨年末の12月に改定されたのを待っていたかのように、ゲノム編集のトマトのタネと、それを製品化したトマトジュースが市販されはじめました。
タネは家庭菜園で使ってもらおうと、希望者に無料で配布されます。
健康志向をうたうGABAという高血圧にいいという成分を、普通の10倍もつトマトらしいです。
食品の安全性の不安を消費者に聞くと、1番目が食品添加物、2番目が残留農薬、3番目が食中毒、で7番目にやっと遺伝子組み換え食品がでてきます。(農水省の資料による)
食品添加物や残留農薬は、まだ目に見える範囲という気がしますが、遺伝子組換えは説明が難しすぎて、何故ダメなのか以前に、どこで、誰が、何のために、どういう風に作っているのかを説明するのは至難の業です。
だから、食べる人にとっては食べ物の素性がますますわからなくなります。
私達のような貧乏人が1兆円というお金を想像するのが難しいのと、なんか似ています。
でも、遺伝子組換えは、私達にとっては生活感がないのに、食生活に中にひそかに、しっかりと入ってきているのです。
遺伝子組換技術の大豆は、お醤油、油では使われまくっているって知っていましたか?
豆腐や納豆では表示義務がありますが、醤油や油のような加工食品では、その影響はないため表示しなくていいと国が判断したからです。食べる人は、表示もしてないので分かりません。だから選べません。
ゲノム編集の技術はノーベル賞までもらったので、ますます害がないことになったのか、その技術でつくられたタネは、届け出や安全性の評価もしなくていいし、もちろん表示もしなくていいんです。
でも、EUやニュージーランドは、ゲノム編集を遺伝子組換えとして取り扱う方針です。
食品として使うことに、世界の評価が決まっていないんです。
野に放たれたら、問題が出たときにはもう遅い!広がっています。
なんのために人工的遺伝子操作をするのか?それが分かれば、問題の本質が見えると思うのですが。。。。。。
遺伝子組換えの大豆が作られた目的ははっきりしていました。除草剤を使っても枯れない大豆をつくることで、大量の農薬を使って大規模に栽培するためです。
こんなの必要ないです。誰に為になるかって、農薬会社のために違いないからです。
ゲノム編集の作物は何のために作られるのでしょう???
では、今回のゲノム編集のトマト。誰に為につくるのでしょう?ものすごいお金をかけて開発しています。
消費者の健康の為なんだそうです。遺伝子組換えが消費者から反発をかってしまったので、消費者の利益になるものを開発することにしたと言われています。
特定保険健康食品ですら、その表示について消費者庁長官の許可を受けなければならないのに、ゲノム編集のものは法的規制なし。ともて変です。自然の突然変異と同じだから、届け出もいらないというトリック。消費者が拒否してくださいね。
タネの場合、それが野に放たれた場合の交配も心配です。
これは、種苗法でいうところの登録品種となるでしょう。
その場合、タネを使うにあたって種苗会社と生産者は契約書をむすぶことなります。
どんな契約になるのか、遺伝子組換え作物と自然交配でできた作物を収穫した農家が,アメリカでは訴えられています。
このゲノム編集ではどうなるのでしょうか?
分からない事だらけのまま、ゲノム編集のタネが市販されることになってしまいました。