百草園の小麦粉は水車小屋で挽いています。
強力粉、中力粉、薄力粉の3種類。
もちろん、無農薬の有機栽培で、バリバリの国産小麦粉というか、百草園で栽培した小麦を使った小麦粉です。
水車小屋は植木町を横切って流れる合志川の水を製粉小屋に引き入れ、その流れの勢いでタービンを回し、水車の動力にしています。
最近、再生可能な自然エネルギーの一つとして小水力発電が脚光を浴びてきていますが、ここには40年も前からそれがあったのですよ。びっくりです。でも、
「九州電力が電気はいらないと言ってきたので、それから電気はおこさないで、水車だけを回すようになった。」と水車小屋のお母さん。
全ての自然エネルギーを買い取る事がやっと法律で決まりましたが、実は、昔から地域や会社で作られる電気があったのに、それが買い取られる仕組みがなかっただけなんですね。
「水車を動かすために、水利権を何十年も払い続けたのに、水車が止まると水利権がなくなる。」と、小麦を作る百姓は少なくなったというにの、今でも村でただ一件だけ粉を挽き続けてくれています。
粉を挽くのに電気代がかからんから、少しきたなか小麦でも時間をかけて磨いて粉にできるとよ。電気でしている所は、お金がかかるから、小麦を選ばないとやっていけないもの。」と、雨続きで出来の悪かった今年の小麦を前にして、嬉しそうに話してくれました。
※小麦を磨く………小麦同士の摩擦で、小麦についている汚れをとってやること。そうすることで、小麦はきれいな小麦になり粒も揃い、良い粉ができます。