今年も、熊本大学医学部の基礎演習として、環境保健医学分野の学生さんが、上田厚元教授と魏准教授の指導のもと、百草園との交流にやってきました。
農と食を基盤にした健康な地域づくりをテーマに、学生に、様々な生活や仕事(とくに農業)の場を訪問、体験、交流させることにより、生活や作業環境と人の安全と健康に関する研究や実践活動の意義とありかたに対する理解を深め、医学の社会における役割を自覚させることを目的として企画されているそうです。
もう何年続いているでしょうか。
今年も鶏の解体をし、焼き肉をとだご汁で交流をおこないました。
農業の現場に出かけてくる学部は本当にありません。
交流会の時の学生さんの印象的だった感想を紹介します。
「教科書では、アメリカの大型農業の写真が載っていて、日本の農業の問題や課題ばかりが書いてあり、今回でかけた農業の現場と全く違っていました。とても驚いています。」
「人の体を作るのが食べ物という考えで、作物を作られているということを初めて知りました。」
確かに、農業の果たしているプラスの役割はほとんど学校では教えないのかもしれないですね。
ちなみに、40年程前、熊本で有機農業が始まる契機となったのも、熊大医学部生の農村の実体調査でした。