2015年も終わろうとしています。今年も一年間百草園を支えていただきありがとうございました。近頃は特に天候では、平穏な年という物がなく、作り手には何かと苦労が絶えません。今年は、春の長雨、夏の台風、秋の異常高温と何でもありの一年でした。おかげで、畑の作がらとしては不本意な一年でした。それでも、この寒さの到来とともに、雑草も、害虫も一段落し、春までは植え付けもお休みになるので、ちょっとだけ、気分に余裕が出てきます。忙しすぎて、まだ残っていた台風のあと片付け、ハウスの補修や、家の補修に取りかかれそうです。
来年はどんな年になるかなと、期待を込めながら、この最後のお便りを書いているところに、近所の生産者仲間が訪れ手きました。私より10歳くらい若い農家ですが、年寄りの身体も聞かなくなって、今までどおりの広さをこなせなくなったので、うちの周りの3枚,4単ほどの田んぼを引き受けてくれないかというのです。確かにハウス物のスイカ等に集約した方が、大して金にもならない、開田(ポンプアップ)の米作りを続けても、経費と、手間を食うばかりで大変というのは分からないでもありません。でも。我が集落でいえば50代半ばとはいえ、若手の一人ですから寂しいのも事実です。
私達が借りれば、我が家の周りの小型ヘリでの航空防除の面積が減ることになるので、万菜村のメンバーと協力して引き受けることにしようと思います。先週も書きましたが、担い手の育成は待った無しの急務です。百草園が地域で頼られる度合いもまだまだ増えていきそうです。そうした要望に少しでも応え続けていけるのも、一緒に歩き支えてくれる、消費者の皆さんがいるからこそです。
来年も、頑張ろう!