7月10日は、福岡の天神公園で熊本地震支援の有機農業マルシェに参加してきました。九州山口の有機農業団体の代表者で構成される九州山口有機農業世話人会というのがあるのですが、そこが主催して開催されたものです。
準備期間は2ヶ月、予算は0。世話人会はネットワークのようなもので、組織形態も曖昧な中で、福岡が幹事団体を引き受け、成功まで全九州山口を引っ張ってくれました。同じく被災をうけた大分が、熊本の支援を全面にうちだし、影となって動いてくれました。
何か熊本の支援をしたいというみなさんの気持ちだけで始まったような企画でしたから、成功は奇跡のようなものです。
梅雨にも係わらず、その日だけは、本当にその日だけは、雨がふらず、天も味方したかのようでした。
熊本は支援される側。なんとか、みなさんの気持ちに答えたいと、熊本から出展12店舗と被害の大きかった有機農家の声を届けるという企画をもって参加しました。
復興には数年かかるだろうと落ち込みそうなのですが、全九州の仲間が「支えるからね」と知恵と力を出してくれた事がどれほど励みになったことか。
熊本県有機農業研究会のブースにはひっきりなしに人が訪れてきてくれたし、福岡まで行ってステージに立った被災農家もみなさんも、状況を直接伝える事ができて、元気になったと言っていました。
何故、有機農業に限定した支援なのかと問われますが、県全部の被災に心を寄せつつも、これまでつながりのあった仲間も支えるというのは自然な感情だと思います。
JA中央会は、地震でJA関係の出荷場の機械が壊れたため、全国のJAに動員をかけ、県内の旅館やホテルを押さえ、全県下の出荷を手作業でやりきったそうです。この、JAの仲間を助けるという動きに圧倒されます。
私達はそのような組織力はないけれど、ネットワークはあります。その人々が動いてくれたことに本当に感謝しています。