我が家には毎年ミツバチが来ます。家の壁の隙間2カ所に日本ミツバチが巣をかけるのです。毎年恒例で巣別れの時期の4月末には、庭の桜の木に分蜂(ぶんぽう)の新群の大きな塊が出来て2〜3日のうちにどこかへ引っ越していきます。
そんなお決まりの営みに異変が起きたのは一昨年です。秋口に2群とも消滅してしまうという事態が初めて起きました。ですから昨年春はダメかと思っていたのですが、どこから来たのか桜の木にいつもどうりの分鉢の塊ができて、ほどなくもとの2群があった場所に新しい群が入りました。
ところが、去年も同じように、夏場はうるさいほどに盛況で部屋にとびこんできたり、洗濯物にもぐりこんだりしてついつい刺されてしまうことも多かった蜂の群が、秋口になってまたもや消滅してしまいました。2群ともです。
今年は桜の木に分蜂がくることもありませんでした。いよいよダメかと思っていたのですが、偵察の蜂が巣に来て、しばらくしたら一群住み着きました。そして、まさに今日12日、別の群がもう一方にも住み着きそうな感じです。こんな嬉しいことはありません。でも、今年は秋口を越すことが出来るか心配にもなってきます。
日本ミツバチが無くなる原因は、伝染病のような物だったり、スズメバチや巣虫と呼ばれる害虫だったり様々なようですが、私が疑っているのは、米の穂が出て花が咲く頃になされるカメムシ対策の航空防除です。ネオニコチノイド系の農薬が使われるからです…周囲4〜5キロにわたって無人減りによる航空防除を廃止することが出来れば、この蜂の突然の消滅というのは無くなるのではないかと思っています。日本ミツバチは環境指標と言われます。農薬を使いすぎたお隣の韓国では在来の地蜂が消滅したと言われてます。放っておけが日本ミツバチも同じ運命をたどるのではないかと心配です。