アメリカのカリフォルニア州で、日本でも使われている除草剤「ラウンドアップ」を、30回、2年半以上にわたって使用していた高校の用務員が、癌を発症したのは除草剤が原因だとして、その製造会社モンサント社を訴えました。サンフランシスコ裁判所の陪審員は、モンサント社に2億9千万ドル(約320万億円)の賠償金を支払うべきという決定をくだしました。
このモンサント社のラウンドアップは、強い枯れ葉剤で、アメリカでは、このラウンドアップを使っても枯れないように遺伝子操作された種子とセットで販売されています。遺伝子組み換えのトウモロコシや大豆等です。
アメリカでは、この遺伝子組み換えされた種子のよる栽培が広がっていて、当然大量のラウンドアップが使われています。
これまで、モンサント社は5000件以上の裁判をおこされているのですが、賠償責任がでたのは初めての評決となります
これまでの裁判と違っているのは、WHO(世界保険機構)が動物実験の段階で発がん性がある農薬に(カテゴリーA-2)分類しているのに、この結果を否定する証言をしていたマクマスター大学の毒物専門学者が、一度もランドアップの成分であるグリホサートの安全性を研究したことがなく、同社に謝礼をもらっていたことが発覚したからです。ハーバード大学の癌を専門とする腫瘍免疫学者も同社から10万ドル(1千万円)を受け取っています。
科学の真理を探究する学者として、恥ずかしくないのでしょうか?
この情報を見つけ出した人かマスコミは分かりませんが、凄いですね。
福島原発も津波の危険性は予見されていてそれをやっておらず、その文書を隠していたのですが、それを発見したのは情報公開を求め続けた弁護団です。
本当に、隠している情報を明らかにする、その努力に頭の下がる思いです。
ラウンドアップは日本ではホームセンターでも売られていて、何もしらない家庭菜園の人々も使っています。怖いです。
大量にラウンドアップを使った遺伝子組み換えのトウモロコシなども輸入されています。これも怖いですね